保育園に2回落ちて、育休後に退職をしたHaru(@yurupura_haru)です。
退職後はブログを書いたりライターとして自宅で仕事をしていましたが、2歳の息子を育てながらの在宅ワークに限界を感じるようになりました。
わらにもすがる思いで見つけたのが、今通っている『託児所付きシェアオフィス』でした。
この記事は、託児所付きシェアオフィスのまだまだ知られていない部分についてまとめています。
- 託児所付きシェアオフィスって施設?
- 託児所付きシェアオフィスは無償化対応?
- 託児所付きシェアオフィスの費用は高い?
- 託児所付きシェアオフィスのメリットとデメリット
保育園に落ちて子どもの預け先がないママやパパ、オフィスを借りて仕事を効率的に進めたい人に託児所付きシェアオフィスの存在を知ってもらいたくてこの記事を書きました。
託児所付きシェアオフィスが、今後もっと数が増えてくれることを心から望んでいます。
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『託児所付きシェアオフィス』は内閣府認定の【企業主導型保育事業】
『託児所付きシェアオフィス』と聞いて認可保育園や認可外保育園と何が違うのか?私もわかりませんでした。
託児所付きシェアオフィスは、認可外保育園に該当します。
託児所付きシェアオフィスは、内閣府が待機児童問題の解消と仕事と子育て両立支援を目的に進める「企業主導型保育事業」として認められた施設です。
【企業主導型保育事業】とは
待機児童解消のために、企業主導型の事業所内保育事業を主軸として、多様な就労形態に対応する保育サービスの拡大を行い、仕事と子育てとの両立に資することを目的としています。
私の通う園は、保育士さんが自分の子どもを預けて保育士として働いています。育休を取得して復帰がすでに決まっている保育士さんもいます。
本来は”従業員のための保育施設”ですが、利用枠が『従業員枠』と『地域枠』で分かれているので、誰でも保育の必要があることが証明できれば『地域枠』に申し込むことができます。
『託児所付きシェアオフィス』は保育施設が併設されたコワーキングスペース
託児所付きシェアオフィスは、保育士が常駐する保育施設が併設されたコワーキングスペースのことです。
コワーキングスペースとはどんな施設?
コワーキングスペースとは、コワーキング(場所を自由に選んで働くことができる職種)の人たちが、時間や日数に応じて利用料金を支払い利用できる施設です。
- 無料Wi-Fi
- フリードリンク
- ワークスペース
- 法人登記&住所利用
- 会議室・セミナールーム(施設の広さによる)
- 郵便物の受け取り・転送
- 電話転送・FAX
- 交流会(施設による)
ワーキングスペース・無料Wi-Fi・フリードリンクは標準的にどの施設も設置されています。
事務所を持たずに在宅で働くフリーランサーが作業場所として利用したり、自宅住所を公開したくない人は、契約してオフィスの住所を名刺やHPに掲載することも可能です。
テレワークで働く会社員の方や副業をする際にも利用もできます。
使い方は多種多様で需要も増えていますが、都心部に集中しているために全国的に数が少ないのが現状です。
『託児所付きシェアオフィス』は、コワーキングスペースに保育施設が併設されている施設のことです。対応できる子供の数だけ保育士さんが在中して子供を保育します。
子供を保育する施設と、親が仕事をするスペースに区切られて要ることによって親子が仕切られた空間でそれぞれ快適に過ごすことができます。
コワーキングスペースとシェアオフィスの違いは?
コワーキングスペースとシェアオフィスの違いははっきりと定義されていません。
コワーキングスペースは仕切りがなく広々開放的な場所が多く、シェアオフィスの方が仕切りがあったり、個室になっていたり部屋として独立している施設が多いのが特徴です。
託児所付きシェアオフィス・保育施設付シェアオフィス・保育付シェアオフィス等、呼び方が異なる場合も
- 託児所付きシェアオフィス
- 保育施設付シェアオフィス
- 保育付シェアオフィス
- コワーキングスペース付き保育園
- シェアオフィス付き保育施設
等、呼び方は異なりますが大きな違いはありません。
コワーキングスペースまたはシェアオフィスに保育園や保育施設が完備された施設です。
『託児所付きシェアオフィス』を利用するのは育休中や幼稚園のママパパも
託児所付きシェアオフィスは、保育園に落ちてしまった在宅ワークで働くママやパパだけが利用する場所ではありません。
私のように保育園に入れなかったママパパはもちろん、様々な理由で託児所付きシェアオフィスを利用する人が増えています。
- 産休・育休中に資格やスキルアップのための勉強をしたいママパパ
- 幼稚園やプリスクールに入れるまで保育園に平日通わせ離れてしまうことに抵抗があるママパパ
- 子どもが幼稚園から帰ってきた後も仕事をしたいママパパ
- 保育園に全滅して子どもの預け先がないママパパ
- 子どもの預け先がない在宅ワーカーのママパパ
- 事情により土曜日は子供を保育園に預けることができないママパパ
自宅から離れた保育園に通い、送り迎えの時間をロスしたくないママパパや、子どもを預けている時間に仕事や勉強をしたいママパパにとってとても便利な施設です。
託児所付きシェアオフィスは、働き方が多様化された現代に、最適な施設です。
『託児所付きシェアオフィス』は全国的に数が少ない&区役所から紹介してもらえない?
こんなに便利な託児所付きシェアオフィスですが全国的に数が少ないのが現実です。
知名度が低いのか?たまたまなのか、託児所付きシェアオフィスの存在を、役所や家庭支援課でアドバイスも紹介してもらうこともありませんでした。
調べると神奈川県に数件。東京都内でも数件しか託児所付きシェアオフィスは存在しませんでした。
数が少ないのに、需要がある。そのために受け入れの人数の空き状況も少ないのです。
託児所付きシェアオフィスを利用したい場合は、施設数や受け入れ人数が少ないので積極的に自分から探さないと入ることが出来ません!
一般的に4月を過ぎると保育園に途中入園することは難しいと言われますが、託児所付きシェアオフィスは、施設のプランやシステムによって何月でも空きがある場合も。
私が『託児所付きシェアオフィス』を利用した理由&きっかけ
私が今通っている『託児所付きシェアオフィス』に入園した理由と、そのきっかけをお話します。
息子が2歳の誕生日を迎えたころ2度目の保育園に落ちた辺りから、私はすっかり育児に疲れていました。今思い出すと完全に育児ノイローゼだったと思います。
一時保育の空きもなく預けることが出来ず、ワンオペで疲れ果てていました。
これから先どうしたら良いか悩み、夜中に泣きながら『保育 預かり オフィス』とネット検索して、今通っている託児所付きシェアオフィスの存在を知りました。
車で通える距離だったこともあり、すぐに見学予約を入れて翌日に見学に行き、その場で入園を希望しました。
空きがあり入れる日はすべて抑えてもらいました。
フルタイム(朝から夕方までの週6日預かり)の確保が出来たのは入園から3ヶ月、今月に入ってからです。
車で通うには少し大変な距離でしたが、数時間だけでも子どもと離れてひとりで過ごす時間が貴重に感じました。
そして何よりも、ずっと私と2人きりで過ごしてきた息子がイキイキと他の園児と遊んでいる姿が本当に嬉しかったです。
大げさに思うかもしれませんが、入園初日息子を預けてオフィススペースの椅子に座ると、涙が出てきました。
それほど、自分ひとりで仕事に集中できる時間が私には必要だったんです。
2年間2人きりで過ごしてきたワンオペ&在宅ワークの環境はとっくに限界だったので、私たち親子は託児所付きシェアオフィスに救われたと言っても過言ではありません。
施設は常に綺麗に掃除されていて、給食も自然食にこだわっていたりと初めて息子を預ける園としては嬉しいポイントもたくさんありました。
とにかく保育士さん同士が仲がよくて気さくな方が多くて安心して子どもを預けることができました。
私たち親子を受け入れてくれた今の施設と保育士さんに心から感謝をしています。
『託児所付きシェアオフィス』の保育料・費用は高い?認可外と比較すると高額です!
託児所付きシェアオフィスの費用は施設により異なりますが、私が現在通っている施設は、認可外保育園の保育料と比べるとかなり高額です。
企業主導型保育園の費用が高額ということではありません。
- 入会金(3.5万円/年)
- 年会費(1万円/月)
- デスク利用料
- 施設利用料(5千円/月)
- 保証金
- 延長保育利用料(1000円/1h)
- 保育利用料(4万円〜5万円/月)
- 食事代
- 追加保育代(2人目以降)
だいたい、これくらいの費用がかかります。
保育料にプラスしてシェアオフィスと施設の利用料がかかります。
週6日保育とオフィスを利用すると、最低でも月に8万円くらいかかります。
私は車で通っているので更にガソリン代、駐車場代も含めて毎月11万〜12万円くらい費用が掛かっています。
認可保育園や認可外保育園と託児所付きシェアオフィスの違いは、託児所付きシェアオフィスの保育料は、両親の所得によって変動せず一律料金であるところです。
もちろん認可園と同じように延長保育を頼むことも出来ますが、延長料金も保育料とオフィス利用料を合わせると1時間2000円くらいかかるので費用は高いと言えると思います。
しかし自分で事務所を借りる負担を考えて比較するとお得感があります。
何よりも子どもの近くで安心して仕事ができるのが託児所付きシェアオフィスの良いところです。
『託児所付きシェアオフィス』は幼児教育・保育の無償化対象になります!
3歳児クラスから5歳児クラスの子どもが利用できる託児所付きシェアオフィスは、今年10月から始まる幼児教育・保育の無償化の対象です。
託児所付きシェアオフィスは認可外保育園と同じ扱いなので、無償化の対象です。0歳から2歳は家庭の条件によって無償化または一部保育料が還元されます。
認可外保育施設・一時保育事業を利用する場合は無償化の対象になります。
- 認可外保育施設・一時保育事業とは?
- 届出済認可外保育施設(ベビーシッター含む)
- 一時預かり事業
- 病児・病後児保育事業
- 子育てサポートシステム(送迎のみの利用は除く)
- 保育室(3歳〜5歳児クラス)等
(横浜市の場合)
※都道府県によって対象の施設が異なります。
無償化の給付を受けるには必要書類を揃えて申請が必要です。
ベビーシッターや、一時保育預かりについても同様に給付を受けることが可能ですが、その場合『どの保育園にも在籍していないこと』等の条件があるので管轄の役所に確認をお願いします。
『託児所付きシェアオフィス』のメリット・デメリットは?
託児所付きシェアオフィスが気になっている方も多いと思うので、メリット・デメリットについてお伝えします。
『託児所付きシェアオフィス』のメリットは
- 送り迎えの時間のロスがない
- 保育中の子どもの様子が見える
- サービスや対応が柔軟で親切
- 仕事の質と作業量が変わる
託児所付きシェアオフィスの2つのメリットは、送り迎えの時間のロスがないことです。保育施設に子どもを預けて近くのオフィスを利用したり、一度家に戻って仕事をすることがないので、送り迎えの時間のロスがありません。
そして施設によっては保育中の子どもの様子を見ることができる。というところです。保育施設にシェアオフィスが併設している施設が多いので様子を見れることもあります。
そして何よりも、サービスや対応が柔軟なところが最大の特徴だと思います。
ちなみに私が通う施設はすべてにおいて超神対応です。
私は面接の時に施設長から
と言っていただき大号泣しました。
その言葉通り保育中に美容院に行ったり、買い物したり、外出も自由にできるところがとてもありがたいと感じています。
そして子どもを預けて綺麗なオフィスで時間を決めて作業することで、集中力が増し作業の質が上がり作業量も増えます。
自宅で子どもを隣に置いて仕事をするのとは全く違うことを体感しています。
『託児所付きシェアオフィス』のデメリットは?
- 高額な費用がかかる
- 数が少ないので入園が厳しい
- 通勤時間がかかる
託児所付きシェアオフィスのデメリットは、この3つです。
1つ目は高額な費用がかかることです。費用は施設により異なりますが、所得よる変動がないため預ける日数や時間に応じてある程度の費用負担がかかることになります。
個人事業主、フリーランスの場合は、施設利用料を経費として申請することができるので収入に応じて利用を検討すると良いでしょう。
託児所付きシェアオフィスは数が少ないので入園できるかどうかはタイミング次第です。
一時保育を行っている施設も多いので一時保育を利用しながら空きを待つのもひとつの手ですね。
施設が近くにない場合は、通うしかないので通勤時間がかかります。
私の通う園は車で往復2時間半ほどかかっているので送り迎えのロスはなくても移動時間がかかっていますw
これらのメリット・デメリットを感じていても、トータルで私は今の施設に通わせてもらっていることに本当に感謝をしています。
託児所付きシェアオフィスを検討しているひとは是非一度預かり保育を利用してみてください。
きっとその快適さに仕事をもっと頑張ろう!頑張って稼ごう!という原動力になると思います。
『託児所付きシェアオフィス』を利用する人の職種は様々
私が通う託児所付きシェアオフィスには、
- 小説家
- 医師
- 司法書士
- エンジニア
- ライター
と、様々な職種のママパパがオフィスを利用しています。
主に自由な場所で仕事ができるノマドワーカー自営業、フリーランスのママパパが多いです。
ノートパソコン1台で仕事ができる職種が多く、小説家ライターの様に文字に触れる仕事をしているママや、エンジニアやプログラミングを仕事にしているパパもシェアオフィスを利用しています。
週末になるとパパが子どもを預けてプログラミングをするパパがめちゃくちゃ増えていることを実感しています。
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『託児所付きシェアオフィス』は私たち家族を救ってくれた場所
託児所付きシェアオフィスを利用して、大げさではなく私の生活は180度変わりました。
自宅で作業をするよりも、子どもを預けて子どもの存在を近くに感じながら綺麗なオフィスで時間を意識しながら作業をする。
作業の質が確実に変わりました。
実際に、家では書き上げられなかった記事や電子書籍をオフィスで書き上げることができました。
集中して作業する量が増えたので、結果的に運営するオンラインサロンの人数も増えました。
仕事も子どもとの接し方もすべて前向きで良い方向に変わりました。
自宅で遊びたい盛りの子どもを見ながら仕事をするのは限界があります。ほんの少しでも自分の時間に余裕を持つことはとても大切なことです。
現在託児所付きシェアオフィスを検討中の方は気になる施設があったらさっそく見学の予約を入れてみましょう!
託児所付きシェアオフィスの数が増えて、仕事と育児の両立に余裕を持てるママが増えるように心から願っています!