こんにちはHaru(@yurupura_haru)です。
突然ですがみなさん
【顎が外れた】ことはありますか?
私は20歳で一人暮らしをしながらキャバクラで働いていた頃、がっつりと顎が外れたことがあります。
10数年経った今、思い出すだけでも笑ってしまう最悪な1日のことをブログに記録しておきます。
20歳キラキラキャバ嬢が一人暮らしでがっつり顎が外れてヘッドギアを付けて帰宅した話
『一人暮らしで顎が外れた時』は、私みたいにならないように参考にしてもらえると嬉しいです…
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第1章・それはある日突然に…
20歳のころ、私はいわゆるキラキラ蝶々系のキャバ嬢でした。
\顎が外れた頃の私/
キャバクラでは注いでもらったお酒を『うぇ〜まずい〜』と言いながらおしぼりに吐くという最低な技を駆使しながら、ノリと調子の良さでNO.2をキープしていました。
そしていつも通り朝方ベロベロに酔っ払ってチワワ2匹が待つ一人暮らしの家へ帰り、その日はお昼前に目が覚めました。
うーん。おはようわんこたち。
不意に襲う睡魔。自然と大きなあくびが…
ふわぁぁぁぁあ…ああああああ゛゛゛!!!!!
そう。朝起きて一発目の大あくびで顎が完全に外れたのです。
そのときの感覚は今でも忘れられません。とにかく『痛い・激痛』そして『顎が元の位置に戻らない恐怖』で私は完全にパニック状態になりました。
鏡!!!いや!絶対見れない!!!
怖すぎて鏡も見れず『とにかく救急車を呼ばなければ…!!!』と言う思いで携帯電話を手にしました。
第2章・救急車が呼べない
しかし、『救急車を呼ぶ番号が分からない…!!』
20歳そこそこで普段から救急車を呼ぶことはそうそうありません。
思いつくまま電話を掛けまくりました。
【110番】
違う!
【104番】
違うぅ!!
【117番】
違ーーうう!!!
話盛ってないんです。人間、まじでパニック状態になるとまともな思考回路が働きません。
そしてやっと【119番】にたどり着きました。
救急隊が呼びかけます
繋がった…!!えっと…!!!
そう。ここで初めて気が付きます。
喋れないんです。なんせ、顎が外れてますからね…
『ふぁっ!ふぁごがっ…(あごが)ふぁずれふぇ…(はずれて)』
『ふぁごがっ…(あごが)ふぁずれふぇ…(はずれて)』
救急隊!!ナーーーーーーイス!!!
さすが救急隊員。何と、私が頑張って発した息の音だけで『あごが外れたこと』を察知してくれたんです。
『ふぇ、ふぇっと…(えっと)!!』
…
…
そこからふぇふぇ息を吐きながら何とか住所を伝えて電話を切りました。
救急車を待っている間の時間がとてつもなく長く感じました。
痛くて、戻らなくて、無理やり戻そうとして元に戻らなかったらどうしようという
”経験したことがないレベルの恐怖”で頭がおかしくなりそうでした。
だって、私はキラキラのアゲハ蝶…昨日のカフェドパリをおしぼりにオエーッとしたことの呪いだと思いお客さんにごめんなさい…ごめんなさい…と祈り続けてました。
まさか、次の日にあごが外れるとは思いませんからね…
激痛と恐怖の中、ここでやっと母親にメールを打ちました。
【あごが外れて今救急車呼んだよ】
父親にもメールしました。
【ママにも言ったけどあごが外れて今救急車呼んだよ】
そうなんです。そのとき、母親はすでに体調が悪く入院をしていてその同じ病院の違う階に父親も心筋梗塞で緊急入院していたんです。
両親2人とも入院中。そして私は家で一人であごが外れる。
今まで生きてきて最悪の日だと思いました。
第3章・救急車到着・角海老のTシャツと私
地獄の5分間を終えて救急車が到着して、救急隊員の方が入ってきました。
玄関に入って私の顔を見るなり
…
…
…
おーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい?!!!!!
その時の隊員の呆れ顔、まじで一生忘れません。
その言葉を聞いて愕然としました。そうだった…ここから病院に移動しないと行けなかったんだ…!!!
待ってる間着替える余裕もなく、着ていたのは完全にパジャマ、もちろんノーブラ。
そのまま誘導され、携帯と財布だけを手に家を出ました。
あまりにも見た目がヤバかったのか、隊員がバスタオルを頭から被せてくれました。
『あぁ、情けない(しかもノーブラ)』
真夏でした。
おじいちゃんにもらったけど横浜では絶対着れなくて部屋着にしていた『角海老』の半袖Tシャツに、長ズボンをハーフパンツに切った高校のジャージ。
足元はとっさに履いた、友達が置いてった近所の居酒屋の便所サンダル(マジックで居酒屋の名前入り)
”まじで人生終わったな…”
”何時間か前はあんなにキラキラしていたのに…”
救急車に乗り、受け入れ先の病院を探すこと20分程。
当時、熱中症で倒れる人が多くて近くの病院は全滅。車で20分くらい掛かる総合病院に向かいました。
第4章・病院到着・顎をハメてくれた悪魔
病院に着くと直ぐに車椅子に乗せられて治療の部屋へ移動しました。
言われるがまま車椅子に乗ったものの、車椅子………遅い!!
冷静に考えたら顔以外(顎以外)めっちゃ元気!上半身ノーブラ角海老!だけど元気!!
頭からバスタオルを被り、車椅子に乗って移動する謎のジャージ女に院内の視線が集中するのが分かりました。
“あぁ、バスタオルが落ちたらもう終わりだ…”
そして辿り着いたのが、『口腔外科』という場所でした。
歯医者さんにある診療台のような椅子に座らされ、バスタオルを取られるとそこには、若いイケメンの口腔外科の先生が…
“し、しにたい…”
治療はよく覚えていませんが、イケメンの先生が手袋をハメて、左右の両顎を持ち、外れたドアを元の位置に戻すように
『ガッ』と一瞬でハメて戻してくれました。
イケメン医師…
て、天使か…
ほ、ほ、惚れてまうやろ〰〰〰♡
結果、診断は【顎関節脱臼】でした。
そしてイケメンがサラッと一言。
…
え…。
イケメン…
悪魔…!!!
その後、大きく口を開けないことの注意やこれから先の過ごし方を聞いて、初めて来た病院だったので問診票を書きました。
もちろん。ノーブラです。
最終章・とどめのヘッドギアと母からのメール
最悪な状況は、それだけでは終わりませんでした。
最後に薬を処方されると同時にイケメン先生から手渡されたのは何と。
『ヘッドギア』でした。
【参考画像】
画像引用:『 下アゴがはずれたら? -顎関節脱臼の Q&A― 』
まるで、あの…修行中のような…真っ白な…ヘッドギア…!
もう一度当時の私の雰囲気を思い出してください…
キラキラ系キャバ嬢、ヘッドギア装着です。
もちろんソッコーでしっかりと付けてもらいました。
だって、もう2度どあんな恐怖を味わいたくなかったから…
全ての手続きを終えて会計を済ませるとお財布には数百円しか残っていませんでした。
(当時クレジットカードは持っていません)
悪夢は終わった。お疲れ様自分。さぁ、お家へ帰ろう…
コンビニのATMは数百メートル先。目の前にはバス停…
すかさずバスに乗りました。ヘッドギアを付けたまま…
バスの中の視線が痛すぎるなか、携帯を開くと母親からのメッセージが…
【顎外れたの?大丈夫?てゆーか…ウケる!】
…泣きました。バスの中で声を殺して泣きました…。
無事に家に着くとヘッドギアを付けた私に吠えまくる2匹のチワワ。
嫌がるチワワを抱きしめて、また泣きました。
そして思いました。
これからは、いつ顎が外れても良いように準備をしておこう…!!!
この一件があってから、私がいつも準備しているものがこちらです。
- 身分証
- 保険証
- お薬手帳
- 1万円札
- バスタオル
- マスク
- ネームタグ
身分証やマスク等の小さい物は全て母子手帳ケースに収納しています。
バスタオルはテンションが下がらないようにせめて質が良いものを…
【キラキラキャバ嬢時代】一人暮らし20歳女子が顎が外れノーブラ・ヘッドギアで帰宅した話・最後に
このときの”私の最悪な状態”は、今思い出すだすとだいぶ笑えます。
しかし【顎関節脱臼】は実際に起きてしまうと本気で笑えない状態になる病気です。(ガチで痛くてヤバいです)
顎の関節が弱かったり、大きな口を開けたりすることで誰にでも起きる可能性があります。
もし顎が外れてしまった場合には、パニックにならないように日頃から対応出来るように準備しておくことをおすすめします。
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