ブラック企業が辛い。労基に相談してなんとかしたい気持ち、わかります。
私はブラック企業に6年間勤め、パワハラ・モラハラマタハラを経験、育休を取得して結果的には保育園を確保できずブラック企業を退職しました。
私は入社してから6年間、常にパワハラ・モラハラに悩み続けていました。
妊娠してマタハラも加わり限界を感じて労働基準監督署へ相談に行きました。
結果的に私は証拠が不十分で、立証することができず、会社に訴えることができず泣き寝入りしました。
労働基準監督署に相談に行く前には準備が必要です。決めておくこと、知っておきたいことがたくさんあります。
この記事は、私が労働基準監督署に相談に行って感じたことについてまとめたものです。
- 労基とはどんな場所なのか?
- 会社にバレずに労基に訴えることはできるのか?
- 労基に行く前に準備すること決めておくことは何か?
- 労基に行く前に決めておくこととは?
パワハラ、マタハラ、セクハラに悩んでいるひと、労働基準監督署へ相談に行こうか悩んでいるひとに最後まで読んでもらいたい記事です。
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パワハラ・モラハラ・セクハラ・マタハラの悩みは労働基準局ではなく『労働基準監督署』に相談しよう
パワハラ・モラハラ・セクハラ・マタハラを受けたら、労働基準局に直接相談をしに行くのではなく、まずは労働基準監督署に相談に行きます。
労働基準監督署は、企業を監督する機関です。企業が労働者に対して労働基準法を守っていない場合は労働基準監督署から企業に是正勧告をすることができます。
労働基準局とは、労働問題全般の統括機関です。全国に配置されている「労働基準監督署」や「労働局」の上部組織にあたります。
※組織的には、上から、労働基準局 > 労働局 >労働基準監督署労働関係法令の施行を統括する立場にあり、労働者に適用される労働条件や労働者の保護のための事務全般を取り扱っています。また、労働局や労働基準監督署の活動が健全に行われているか、指揮監督を行ったりします。
もっとも、労働基準局では、一般の労働者からの労働相談の受付は、基本的に行っていません。労働者からの相談受付は、下部組織である、各地の労働局や労働基準監督署で行われています。
労働者が企業から不当な扱いを受けた際に、労働者が相談または申告をする場所でもあります。
民事訴訟に介入することはできないので、あくまでも労働者の相談機関と思った方が良いでしょう。
労働基準監督署が労働者の窓口になり相談内容を確認したうえ、労働局や労働基準局に内容を報告する流れになっています。
労働基準局 > 労働局 >労働基準監督署 労働者がまず相談をする場所は労働基準監督署である
会社にバレないように労働基準監督署に告発することは出来るが、絶対バレないとは言い切れない
労働基準監督署に相談に行きたいのに迷う理由は、相談に行ったことが会社にバレないか心配だからです。
相談に行った後も会社に通わないといけないので絶対にバレたくないですよね。
結論から言うと通報者を守る法律も存在していますが、状況によっては難しいでしょう。
公益通報者保護法という法律で通報者の個人情報は守られます。
近年、事業者内部からの通報(いわゆる内部告発)を契機として、国民生活の安心や安全を損なうような企業不祥事が相次いで明らかになりました。このため、そうした法令違反行為を労働者が通報した場合、解雇等の不利益な取扱いから保護し、事業者のコンプライアンス(法令遵守)経営を強化するために、公益通報者保護法が平成18年4月に施行されました。
私が相談に行った横浜の労働基準監督署では、
と言われました。
・・・私が労基に相談しに行った時期、社内に妊婦は私1人でした。
マタハラで労働基準監督署に相談をしに行ったことが会社に伝われば真っ先に特定されるのは私です。
会社の規模や人数にもよりますが、パワハラやマタハラの相談は相談しに行った時期や社内の状況で個人を特定されやすいと思いました。
相談内容が本人を特定しやすい場合、個人の特定は避けられないと思います。
労働基準監督署に相談に行く流れと手段
労働基準監督署に相談に行く流れと連絡手段をお伝えします。
-
手順1連絡手段
- 電話連絡
- メール
- 直接訪問(事前に予約)
-
手順2相談か申告か選ぶ
- 相談
- 申告
-
手順3予約日に労基へ向かう
- 相談する場合=予約当日に労基へ向かう
- 申告する場合=証拠となる資料を揃えて労基へ向かう
事前に電話で予約を入れるのがベストですが、すぐにでも相談に行きたい場合は直接訪問も可能です。
労働基準監督署に相談に行く前に相談するか・申告するか決めよう
労働基準監督署に連絡を入れる前には、
- 相談(労基に悩みを相談したいだけ)するか
- 申告(労基から会社へ自分の訴えを伝えてもらいたい)するか
どちらかを事前に決めておくことによって面談の内容も変わるので労基に行く前にしっかりと決めておく必要があります。
次の章から相談と申告する際の流れを説明します。
労働基準監督署に『相談』とは
労働基準監督署に会社から受けた対応や悩みを『相談』をして、アドバイスをもらうことが出来ます。
しかし言い方を変えると、せっかく時間を取って労基に出向いても、相談は今後の対応についてアドバイスをしてもらうだけ。です。
アドバイスをもらった後は自分で動くというスタンスです。
労働基準監督署に『申告』とは
労働基準監督署から会社に自分の訴えを伝えてもらいたい、何らかの指導を入れてほしい場合は『申告』します。
企業が労働基準法に違反している場合は、自分で集めた証拠を提出して立証されると会社に是正勧告してもらうことができます。
日常的にパワハラ、モラハラを受けている人はボイスレコーダー等で音声の証拠を必ず残しておきましょう。音声の記録は重要な証拠になります。
吐かれた暴言やひどい言葉やされた事柄を、手帳に詳細に記録しておくことも重要な証拠になります。
労働基準監督署に申告〜是正勧告までの流れと重要性を訴えるための条件
労働基準監督署に相談または申告をしたのち、労働基準法に違反していることが立証されると労働基準監督署から会社に是正勧告が入ります。
証拠を揃えて労働基準監督署に提出、申告する
↓
証拠が立証されると労働基準監督署から会社へ是正勧告
↓
労働基準監督署から会社へ再監督が入る
↓
改善されていない場合会社は処罰される
指導後も指導内容がきちんと是正されているか再監督が入り、改善されていない場合は労働基準監督署が会社へ然るべき処罰等の対応をします。
労働基準監督署は相談の内容が重い案件から対応対処します。すぐにでも対応してもらいたい場合は、重要性を訴えましょう。
- 実名を出す
- 直接面談を申し込む
- 相談よりも申告をする
労働基準監督署から会社に是正勧告を入れてもらうことは、労働者としてハードルが高く感じますが、重要性を訴えるためには相談よりも申告するべきです。
労働基準監督署に相談に行った後の身の振り方、会社との関わり方を決めておこう
労基に相談または是正勧告の後も、あなたは会社には通わないといけません。
心象が悪くてもすぐに会社を辞めることは現実的に厳しいですよね。
- 今の会社に勤め続ける
- 退職する
労基に行った後自分がどうしたいのか身の振り方を考えておきましょう。
今の会社に勤め続ける
勇気を出して申告して労基が会社に是正勧告しても、すぐに会社の対応が変わるとは限りません。
部署移動の希望が通ったとしても、パワハラ上司と顔を合わせるたびに気まずい思いをすることもあるでしょう。
どうしても今の会社じゃなければいけない理由がないのであれば、今の会社にこだわる必要はありません。
今の仕事が他の会社でも出来るなら、転職を考えた方が良いでしょう。
何より次の転職先を探しておくことで心の負担がだいぶ軽くなります。今のブラック企業以外他に自分を必要とする会社はたくさんあります。
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見切りをつけて退職する
退職を選択することも、選択肢のひとつです。
労基から是正勧告を受けても、表面上の改善、うわべだけの人事異動しか改善されない会社も多いでしょう。
社長が社員全員に状況をヒアリングして問題点を洗い出し、意識の改革や部下への接し方を社内方針で決定しない限り、あなたが労基に申告をしたところで会社の根本を変えることはできないはずです。
それであれば今の会社にさっさと見切りをつけて、退職を考えた方が良いでしょう。
しかし、ブラック企業に勤めていると『退職したいと言えない』という第2の問題が発生します。
そもそも”退職したい本当の理由はモラハラ上司”なので、本当の退職理由を伝えること自体が難しいのです。
なかには、退職したいと勇気を出して伝えても『人手が足りないのわかるだろう?』『お前の代わりに誰がいるんだ!』と退職を受け入れてもらえないケースもあります。
パワハラ上司に退職の希望を伝えたところで、パワハラ上司が自分の体裁を気にして退職を引き止めてきます。
退職を伝えたあとの上司からの報復も怖いですよね。
そうなるとますます会社に行きにくくなり、パワハラ・モラハラ・マタハラ問題にプラスして、退職できない問題も抱えてしまうことになりかねません。
自分で退職を言えない場合は、退職代行サービスを使いましょう。
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労働基準監督署に相談についての口コミ
労基への「相談」だけでは、基本的になーんも変わらんよ。
担当者によって、対応も態度も大分違う。給与の未払いとか、法外な長時間労働があって、しっかりした「証拠」を持って行って「申告」をすると、会社に改善するよう「勧告」を出してくれたりします。
労基でなく労働局管轄だとかもあるし https://t.co/M1Hxq6z6oz
— はろ (@miuryann) September 16, 2019
隣の人、労基の相談室まで勇気を出して来たはいいけれども、相談内容や労基が何か解決してくれると思ってただ来ただけで労基の人に結局どうしたいのかを問われて泣きそうな声で今日は帰りますと言っていたのがとても… pic.twitter.com/jRjYfYUqG1
— 郵政仮面 アーク (@yuuseikamenn) September 14, 2019
労基に相談?!したよ!!!とっくに!ホットラインに電話してアドバイス参考にして書面提出したんだよ!!!そしたら悪化してんだよ!!正しいことだからって上手く行くとは限らないんだよ!!!!!!!むしろだいたい大変になるんだよ!!!
— マキオ@ハデス誕1/13 (@mono_rog) September 8, 2019
あいにく労働基準監督署に相談して、問題が解決したと言う口コミをTwitterで見つけることはできませんでした。
労働基準監督署に相談に言って、最終的に自分がどこまでどうしたいのか決めておくことが重要なポイントですね。
私がブラック企業から受けたパワハラ、モラハラ、マタハラの内容は不利益取り扱いに該当した
私は所属していた部署の直属の上司から6年間パワハラとモラハラを受けていました。
上司は大人数が働くフロアで暴言を吐くことはなかったものの、2人で会話をする場面には常に威圧的な態度を取り、酷く傷つくような言葉を平気で私や同僚に投げつけてきました。
育休に入るまでの間に上司から受けたマタハラはひどいものでした。
妊娠したことをミーティングで同僚に公表された
上司に妊娠したことを報告をしたその後の朝のミーティングで、みんなの前で唐突に
と指示を出しました。
その後、担当していた仕事の件数も減らされ、歩合も減らされました。
育児給付金を同僚の前で計算して公表された
育休で育児給付金がもらえるということを知った上司は、私が貰える予定の育児給付金の金額を調べてミーティング中に同僚の前で公表しました。
そのほかにも『育休明けに復職できず退職した場合の育休手当の返金義務』や『復職後に意図的に退職した場合の育休手当の返金義務』についても私に聞いてきました。
育児給付金取得を給付金泥棒と呼ばれた
育休を取得してからも、勝手に総務部に連絡することは許されず、手続きや書類関係についても上司と連絡をとりました。
連絡をするたびに『手当泥棒』と文句を言われました。
それが悔しくて育休取得者が育休手当をもらうことは当たり前の義務であることを証明するために育児給付金についての記事を書いたほどです。
育休は国民に与えられている権利ですが、連絡するたびに『手当泥棒』と言われ続け精神的に辛かったです。
産休前に自主退社を進めてきた
と言われ続けていました。
上司は私に、産休前に自主退社することを進めてきました。
前例がないので、復帰後のワーキングママの扱い方がわからないしめんどくさい。育児給付金を受け取らせたくないという思いがあったと思います。
強制的に退職させることは出来ないため、自主的に会社を辞めるように促されれていました。
早く産休に入るように強要された
妊娠してからは、給付金の平均値を下げるために徐々に担当を減らされて給料は下がっていきました。
妊娠を告げた後は『歩合を下げる』と言われ給料は下がり続けました。
つわり、切迫早産で安静を勧められていた私に対して『早く産休に入るように』と勧めて来ました。
表向きは”優しい上司”を演じながら、
と言われたこともありました。
不利益取り扱いに該当する可能性があるパワハラは必ず証拠を集めよう
私が受けたこれらのことを労働基準監督署に伝えると、
と言われました。
労働者に対して、不利益を与えること。理由なく解雇したり、減給をしたり、労働者の就業環境を害することも不利益取り扱いに該当します。
私の上司は、パワハラを自覚していたのか、常に記録を取られることに敏感でした。文句を言われるときは、必ず会議室に呼び出し。手ぶらなことを確認されました。
バレる恐怖があり、十分な記録を提出することができませんでした。
不利益取り扱いに該当する事例がある場合は、いますぐ手帳に詳細を記録し音声録音を残す等の証拠や記録をとってください。
特に電話でのやりとりについては絶対に録音しておきましょう。
もう一度言います。会社が労働基準法に違反している証拠は自分で集めて労基に提出して立証されないと会社に是正勧告してもらうことが出来ません。
記録や録音は、必ず撮っておきましょう。
パワハラ・モラハラ・マタハラは洗脳される。逃げることも強さ
上司は選べない
パワハラ、セクハラ、マタハラに耐え切れず部署移動を希望したことが逆鱗に触れて譴責処分、朝礼で反省文読まされた事もある
パワハラって洗脳されるよ
気が付いたらそんな会社にしか入れなかった自分自身を責めるようになる
→自分がダメな人間だと思うようになる
逃げる事も強さ https://t.co/EJ4rGE85DV
— はるෆママにゆとりをぷらす (@yurupura_haru) August 2, 2018
パワハラを受け続けると、徐々に洗脳されていきます。日常的に『ダメなやつ』だと言われ続けると思考回路がおかしくなるのです。
会社に行くと『怖い、怒られる、辛くなる』そんな場所を選んだ自分自信を責めるようになります。
会社は沢山あるのにこの会社を選んでしまった自分が無能・愚かだ。というマイナスの感情が生まれてしまうのです。
そんな会社しか選べなかった自分自信を嫌いになってしまいます。
ブラック企業はそう簡単には変わりません。ブラック企業であなたが消耗することはありません。
悪いのはあなたではなく、パワハラ、モラハラ、マタハラを容認している会社です。パワハラ、モラハラ、マタハラ上司を容認している社長です。
悪いのはブラック企業です。
結論、逃げることも強さです。
【パワハラ・モラハラ・マタハラで労基に相談】会社にバレずに告発出来る?労働基準監督署に行く前の準備:まとめ
労働基準監督署に相談に行く際の準備についてまとめます。
- 相談に行くのは労働基準監督署
- 労働基準監督署に相談か申告するか決めておく
- 是正勧告を希望する場合は申告する
- 申告する際は記録を一緒に提出する
- 相談後の身の振り方は決めておく
- 絶対に会社にバレないとは言い切れない
- バレてもいい覚悟だけはしておこう
- 悪いのはあなたではなくブラック企業
- 悪い環境から逃げることも強さ
ブラック企業に勤めていると、ひどい仕打ちをされていても声をあげることができなくなります。それがブラック企業の洗脳です。
環境は自分の意思で変えることができます。我慢せずに勇気を持って一歩踏み出すことが大切です。
私のようにパワハラ、マタハラ、モラハラを受けても声に出せずに泣き寝入りする人が増えないことを心から願っています。